Wasteland 3 感想

日本語化について

実はあるトレーラーだけ日本語字幕のが公開されていて、今回も日本語化されるのかと期待していたらされなかった…。
まぁ今後ありえるのかもしれないけど興味はない。

そのため結局PCOTを使ってプレイした。

最初は会話シーンが背景半透明のせいで全然読み取りができず、
その時は設定で調整できることも知らず投げてしまったが、序盤から戦闘が面白かったこともありどうしても諦めきれずにトライしてプレイを進める内に調整の方法を見つけた。
その時点で確か5~8時間ぐらいプレイしてたはずなのでもっと早く気がつけばよかった…。

一時停止を使う必要があるなど一部やりづらいとこはあるが、基本的にはサクサク翻訳して進めることができた。

良いところ

  • 物語の分岐はRPGとして見ると多いというわけではないが、どれもシビアな選択ばかりで悩ましい。

  • 戦闘は戦略を考えるのが楽しい。

微妙なところ

  • 重要な選択などはたくさんあるが、主人公が2人というのもあって、「このキャラクターをロールプレイする!」という感覚は薄く。あくまで主人公というか部隊を動かす感じ。

悪いところ

  • 特になし?

ストーリー

正直、大筋としてのストーリーは超シンプルで語ることはない。
「お偉い方の子供三人が離反したぞ!捕まえて!」という風に物語は始まるが、それでほぼ終わる。
ただ、その三人を追う中で色々なコミュニティ、人物と接することになり、そこでどちらにつくか、またつかないかなどを選ぶ必要があり、個々のクエストはなかなか面白かった。

前作は色々選択こそ迫られるものの、なんというか身も蓋もないのばかりで「えー、どっちでもいいよ〜」となることが多く、途中でとうとう興味を失ってやめてしまったが、今作はそう感じたことはほぼなかったと思う。

ロールプレイ

主人公は二人いるが、これに加えてレンジャーを2人、NPCを2人加えて6人パーティとなるが、
一応の人格を持つNPC2枠はさておき、正直主人公とレンジャーは特にプレイしてて「主人公2人とレンジャー2人」と区別して意識することはなく、4人+2人で構成された「1つのチーム」を操作するという面が強い。

ただ、どのコミュニティに味方するか、NPCをチームに入れるか、紳士的に行動するか、暴力的に行動するかなど、選択の幅自体は広い。2週目にどういうプレイにしようかという楽しみ自体はあると思う。

探索

探索できるマップは多いというわけでもないが、ほどほどで個人的には満足。
ワールドマップでは移動が遅いのが気になったが、まだ未探索の地域を進んでいくのは楽しい。
手堅くまとまっているのでそんなに書くことがないが、面白くないというわけではなく無駄がないと言えると思う。

戦闘

チームの各キャラクターの特性はもちろん、敵の装備やポジションなども考えながら戦略を考える。場面によっては面倒に感じるが楽しめた。

多分難易度ノーマル相当でプレイしたが、前半は割とシビアで「これでノーマルは結構難しくない?」と感じた。
そこからちゃんと戦略練ってプレイしよう!と意気込んでビルドなどを色々見直したりレベル上げ頑張ったらどんどんヌルくなってていって終盤はそんなに戦略を考えたというほどでもない気がする…。
そういうゲームバランスだったのか自分のプレイ方針の変化によるものかは分からない。

キャラクタービルド

戦闘・非戦闘の様々なスキルを6人のキャラクターでバランス良く取得し、
アトリビュートやパークなども含めた方針を考えつつ育てる。そのままFalloutのシステムを6人パーティ版にしたような感じ。

脳筋近接特化にしたり、低STR&高INTにしたりなどSPECIALやスキルの方向性がロールプレイの方針にもなるFalloutと比べると、
各得意分野をきちんとパーティ全員に振り分け、チームとしてなんでもできるようにするのが定石となるので、そういう面白みはあまりないと思う。
(Falloutだって最終的にはなんでもできちゃうけど)

これはパーティ制のRPGなら大体そうだと思うし、2週目以降はその定石から外れた極端な構成にするのも楽しみだろうから悪い点ではない。

まとめ

感想を書いて見ると微妙にネガティブな点が目立つ気がするが、あくまで(よりその要素に特化した)この作品と比べると…というレベル。
率直に言えば突き抜けて良い点はないが逆に悪い点もなく、とてもよくまとまったRPGだと思う。